言語化修行中

観た舞台の感想を書きます。ストプレとダンスが好き。

「パラドックス定数」過去作配信を観て世界が変わった話

はじめまして。えみと申します。普段はTwitterで観た舞台の感想を好き勝手に書いています。

突然ですが、わたしは「パラドックス定数」という劇団が大好きです。知ったのはごく最近で、昨秋にYouTubeで過去作を無料配信していたのをきっかけに出会いました。Twitterなどで結構話題になっていたので同じ境遇の方も多いのではと思います。主宰の野木萌葱さんが全ての脚本演出を担当されていて、出演する役者はほぼ男性のみ。史実を題材にとった作品が多く、骨太な会話劇を作風とする劇団です。

昨年無料配信されていた作品(パラドックス定数オーソドックス)はもちろん全部めちゃくちゃ面白かったのですが、今は配信終了してしまっていて観られません…(有料再配信か円盤化待ってます…)しかし、今も観られる作品があります!

テアトルプラトーという映像配信プラットフォームで12年前くらいの過去公演が5作品配信されているのです。さすがに昔なので画質はそんなに良くありませんが、カメラは全景だけじゃなくてちゃんと切り替えがあるし、何より1本800〜1000円くらいと安い!買切りなので何回でも観れます。わたしは「怪人21面相」がいちばん好きで、10回以上は観ました。秒速で元が取れる!

【テアトルプラトー】 演劇番組・演劇映像コンテンツを配給・配信

今年の春頃にこの有料配信5作品を観て、わたしは世界が変わったと思いました。そのくらい面白い。元々家で配信や映像作品を観るのがあまり得意ではないのですが、この作品はどれも引き込まれたし、今から10年以上昔の時点で、今観てもこんなに面白い舞台があったんだ…と思うと、演劇の無限の可能性を感じます。

しかし観終わってSNSで検索すると、思ったより有料配信の話をしている人がいない…?配信開始から相当経ってるから今更ということも勿論あるとはいえ、それにしてもオーソドックスと比べて観ている人が少ないのでは…?こんなのオタクが全員好きなやつなのに…(主語がデカい)という気持ちから、劇団本公演ももうすぐなので突然布教記事を書くことにしました。オーソドックスのどれかは観たけど有料配信はまだ、もしくはパラドックス定数について聞いたことはあるけど無料配信は見逃した、またはとにかく面白い舞台が好き、そんな方に向けて書いています。この世界に有料配信作品の感想ツイートがひとつでも増えてほしいという私欲です。本当にお願いします。切実なんです。

ちなみに自分が有料配信を観るときに参考にしたブログは以下です。買い方とかすごく丁寧に説明してくださってます。めちゃめちゃわかりやすい。

nemukunainuu.hatenablog.com

もうこれを貼れば自分で書かなくてもいいんじゃない?という思いが一瞬よぎりましたが、単に書きたいので書きます。なるべくネタバレしないつもりだけど、もしあったらごめんなさい! あと自分が舞台を観るとき登場人物に惹かれることが多いタイプのオタクなので、キャラ紹介多めです。すべて主観です。

 

5作品あるのでだいたい観た順に。

「インテレクチュアル・マスターベーション

インテレクチュアル・マスターベーション (2009) – paradoxconstant

明治〜大正時代、平民社に集った若き社会主義者たちの群像劇。一応大杉栄が主人公(幸徳秋水が影の主人公)的な感じではありますが、全員すごく魅力的なので簡単に紹介。

大杉栄井内勇希さん):一言で言うとエキセントリックわんわん。幸徳秋水に心酔していて、でも手に負えない跳ね返りで、すぐ大声を出すし直情的だけど、人を惹きつけるキラキラした魅力がある。推しです。

幸徳秋水(今里真さん):カリスマ人たらし。全員この人のことを好きになる。劇中で「シニカルと愛嬌の合わせ技」って表現されてるんだけど、本当にそう。ずるい男。約5分にわたるソロ演説シーンは圧巻。

堺利彦(小野ゆたかさん):平民社代表でリーダー。幸徳と親友で、その才能を認めつつも、自分と比較してコンプレックスを感じたりして、けど何だかんだ皆の世話焼いちゃう親分肌。べらんめえ口調が良い。

木下尚江(西原誠吾さん):めちゃくちゃ板挟まれるポジションの苦労人。「もー!」って怒ってるタイプ。かわいい。一人称が僕。ちょっとビビりだけど、ここぞというときにはしっかり決める男。

山川均(十枝大介さん):クールに見えるが内面に熱いものを秘めている系。おそらくキレると怖い男。他の作品でも十枝さんはわりと無表情な印象の役が多いんだけど、ちゃんと感情が伝わってくるからすごいなと思う。 十枝さんは俳優活動はもうずっとお休みされているようなのですが、いつかまた観れないかなあと思ってしまう。

荒畑寒村山ノ井史さん):目立ちはしないけど、周りに流されず物事を俯瞰で見れるタイプ。平民社の中では若手だけど、地に足がついてちゃんとしてる。「丸顔」って呼ばれてるの可愛い。この方ももう役者はされてないようです。

内山愚童(植村宏司さん):闇の擬人化。獄中で荒畑と知り合ったことから平民社に加わる。前半本当に怖い。この人を深く説明しようとするとネタバレになってしまうので、とにかく観てください。声がよすぎて永久に聴いていたい。

この7人で話が収まるように史実からはかなり変えているところもあり、あくまでフィクションです。多数の社会主義者が処刑された大逆事件につながっていくストーリーなので、作品全体で見ると明るい話ではないんですが、気心の知れた彼らがウィットに富んだやりとりを交わす様子は「男子のわちゃわちゃ」感があって可愛いし、有料配信の中だといちばんとっつきやすい作品な気がする。わりと光。すごく雑な言い方をすると、ちょっとキャラ造形が二次元っぽいなと思います。わたしは井内勇希さんのオタクなんですが、個人的趣味だけでいうと、この作品の大杉栄が見たことある役の中でいちばん好きかもしれない。ラストは泣いてしまう。

インテレは人間関係のパターンが多くて、友情・憧憬・劣等感・師弟関係などなど、きっと好きなタイプの関係性があると思うのでおすすめ!(比較的)ギスギスしてないし!あと衣装がすごくかわいい。堺利彦のパンクスみたいな服が大好き。

三億円事件

三億円事件 (2008) – paradoxconstant

時効直前の三億円事件捜査本部における所轄と本庁の刑事たちを描く。出演者は8人で、所轄4人本庁4人なんですが、本庁が全員劇団員(十枝さんだけ所轄だけど、元本庁の設定)で所轄が客演なの面白いなと思う。

この作品の若干とっつきにくい点として、ひとつは事件の時効が迫りこのままだと迷宮入りしてしまうという状況なので、かなりギスギスしています。全員よく怒る(特に所轄)あと音量ボリュームにややばらつきがあると感じたので、イヤホン使った方が聞きやすいかも。そしてもうひとつが、全員スーツにメガネという衣装なので、初見でとにかく見分けがつきにくい!紹介パート的なものもないため最初混乱するかもしれず、見分け方も書いておきます。

▼チーム所轄

馬見塚(まみづか):面長で前の席の奥側に座ってる人。所轄側のリーダー。よく大きい声を出す。諫山幸治さん(「トロンプ・ルイユ」のウィンザーレディ/予想屋

華山(はなやま):背が高い髭もじゃの人。何かと抱え込みがちな高瀬を心配している。加藤敦さん(「トロンプ・ルイユ」のカミカゼバンチョー/美保野)

高瀬(たかせ):背が高い短髪の人。拝島という先輩とコンビを組んでいたが、事故に遭い拝島は入院中。今里真さん。

天本(あまもと):小柄で、声を張るとちょっとキンキンする人。元本庁だったがある事件の責任を問われ所轄に飛ばされた過去がある。メモ魔。十枝大介さん。

▼チーム本庁

荻荘(おぎそう):前の席の手前側に座ってる敬語で喋る人。クールで機械的。本庁側のリーダーで警察庁キャリア。小野ゆたかさん。

白砂(しらすな):中くらいの背丈で、赤っぽい縁のメガネの人。とぼけた感じだが実は秘密がある。西原誠吾さん。

宮内(みやうち):七三分けで小柄な人。白砂の部下。ロボットっぽい。白砂と同じく秘密がある。井内勇希さん。

古城(こじょう):茶色っぽいスーツにオールバックで良い声の人。やや柄が悪い。機動隊上がり。植村宏司さん。

初めにややネガなことを書いてしまいましたが、 めちゃくちゃギスギスしているところから、各々の思惑に基づいて時に協力や通じ合いが生まれたり、あと緊張が続く中で不意に弛緩するゆるい笑いの瞬間もあったりと、人間模様が移り変わっていく様子が面白いし、最後はそういう話だったのか…!と思います。序盤では予期しなかった人間関係が後半爆速で濃くなっていく。ちなみにこの作品単体でも面白いですが、これを観た上で怪人21面相を観ると5億倍楽しめる仕組みになっているので両方観てほしい。

「怪人21面相」

怪人21面相 (2008) – paradoxconstant

パラドックス定数で現行いちばん好きな作品。これがなければここまで狂わなかった…。グリコ森永事件を題材にとった、犯人チームの4人の男(首謀者の元刑事、新聞記者、江崎グリコ役員、ヤクザらしき謎の男)の物語。

白砂(西原誠吾さん):「三億円事件」の白砂と同一人物。パラ定主宰の野木さんは多分かなり白砂さん推し。というか皆好きだと思う。闇深適当おじさん。「食えない男」の概念みたいな感じ。他者を支配するのがうますぎる。

鳥羽山(小野ゆたかさん):あるスクープを暴いたことから会社で干されて計画に参加した新聞記者。ロック好き。元気でガサツな若者って感じ。しかし計画参加の動機が怖い。

蓮見(植村宏司さん):会社に対するとある恨みから計画に参加したグリコ社員。善良な市民!って感じでおどおどしてて小鹿のような可愛さ。しかし芯は強い。内山愚童と同じ俳優さんとは思えないんだよな…。

幸村(十枝大介さん):奇妙なヤクザ。愛読書は岩波新書。この人を深く説明しようとするとネタバレになってしまうので、とにかく観てください(2回目)本当にめちゃめちゃ大好きなキャラ。わたしはパラ定の登場人物でいちばん好き。かわいそうでかわいい。

この4人がグリコへの脅迫を始めてから事件が終息するまでを描いてます。終盤の展開が本当に最悪(良い意味で)なので、救いようのない話が好きなオタクに観てほしい。一応単体で観ても話はわかるんですが、最悪さを心から実感するには「三億円事件」から観た方が絶対に良いです!!初めて観たとき家でひとりで「うわあ…」って言いながら呆然とした。つらみの煮凝りって感じ。一応公式でツイートされていた台本ト書きなどによるとラストは若干救いがあるような気もしなくもないんですけど、あれを救いって言っていいのか…?メリバ…?とか考え始めると永久にぐるぐるしてしまうので、観てどう思うか教えてほしいです!!

ネタバレは避けるべきだと思いつつ、これだけは注意として書いておくと、ストーリーの重要な要素として「ある属性による差別の問題」が含まれます。ただ差別を奨励するような描き方ではなく、わたしは深く考えた上で適切に扱われていると感じました。

東京裁判

東京裁判 (2009) – paradoxconstant

太平洋戦争後、極東軍事裁判における日本側弁護団が裁判に臨む姿を描く。史実の弁護団はもっと多人数ですが、劇中では5人で演じています。

鵜沢(西原誠吾さん):弁護団長(この人だけ実在の人物)陸軍の顧問弁護士を務めていた流れの断れない経緯で弁護を任されており、陸軍には思うところがありそう。落ち着いた人格者のリーダー。

星之宮井内勇希さん):通訳で弁護士ではない。威勢がよくて元気な若者。短気ですぐ怒るけど意外と素直。外交官を目指して英語を勉強している。

水越(植村宏司さん):被告のひとりと関係があり、身元を隠して弁護団に応募してきた。弁護士ではない。気が弱くテンパりがちだが突然びっくりするようなことをやるタイプ。

末永(小野ゆたかさん):ベテランぽい弁護士。弁が立ち攻撃的。不器用でつっけんどん。ある理由でいつも腹を空かせている。個人的にパラ定キャラで最も結婚したい男。 大好き。

柳瀬(十枝大介さん):おとなしく、あまり波風を立てたがらない弁護士。 末永とのやりとりを見ると、意外と面倒見がいいのかもしれない。終盤まで比較的目立たないが、終盤がすごい。

まず連合国側の人間をひとりも出さず、弁護団5人だけで裁判を成立させていることがすごいなと思う。演出と演技力。まあ実際も通訳はいたんでしょうけど、星之宮という通訳が存在することで、見えない相手が発した言葉を登場人物が繰り返して言うことに違和感がない。そして劇団員皆まだ30歳前後だと思うんですが、全員本当に演技が上手い。

他の作品と比べると人間同士の関係は控えめで、むしろ裁判が進む中で個々の登場人物の内面が丁寧に描かれている印象。終盤の弁論で、柳瀬がある経験について話す長台詞の感情の入り方に圧倒される。弁護団の5人もそれぞれ異なる背景があってその席に座っていて、裁判やA級戦犯に対する感情も各々異なるんだけど、弁護を通じてそれも変わっていくのがわかる。終わり方も好き。

小野さんのツイキャスで再演は難しそうと言われてましたし、その理由も昨今の情勢を鑑みると理解できるんですが(関係ない文脈をのせられてしまいそうなので)、本当に生で観たい作品です。今の劇団員が演じたらどうなるのか観てみたい。

「五人の執事」

五人の執事 (2009) – paradoxconstant

ある屋敷を舞台に、病に臥せっている主人に仕える執事5人。ある夜とうとう主人が亡くなってしまうが、そこから奇妙な出来事が起きる。

執事K(植村宏司さん):まとめ役の執事。「執事としての品格」を大事にしている。玄関扉の前に立つのを任されている。

執事Q(十枝大介さん):貫禄があり慇懃な執事。亡くなった主人を騙るなど、気になる振る舞いをする。

執事B(小野ゆたかさん): やや小心だが好奇心旺盛な執事。主人の日記を読んでしまう。

執事N井内勇希さん):若く、ややそそっかしい執事。屋敷すべての鍵の管理を任されている。

執事R(西原誠吾さん):主人が生きていると信じている執事。給仕を任されている。

1回目観てるときはとにかく霧の中にいるみたいで、いったいどういう話なんだ…?って感じだと思うんですけど、終盤にからくりがわかる構造になっている。同じことを繰り返したり無言のシーンも多く、わたしはいっぱい喋ってどんどん進む芝居が好きなので、めっちゃ正直に言うとあんまり好みではないのですが(すみません)これをすごく好きという人は絶対いると思う!

上4作とは全然質感が違って静謐な印象。三鷹の星のホールという劇場で、広くとったステージの空間に板を並べて廊下にすることで大きな屋敷を表現している。その中を執事が時間をかけて歩くし、台詞なしで働いているだけの場面もあって、尺の使い方が贅沢だから長回しの映画みたい。窓を開けるシーンで差し込む日差しとか、照明も美しかった。あと執事ルックっていいよねと思うオタク心。

以上が有料配信5作品です。今から10年以上前の公演なので、劇団や演者側は今これを観てほしいとは全然思っていない可能性もあるなと思いつつ、1オタクとして観てほしすぎるので勝手に記事を書きました。だって面白いから…というか小劇場で10年以上前の公演映像が残ってることがまず本当にラッキーなのでありがたい。

せっかくなので、勝手ついでにわたしがパラ定のここがすごい!と思っている点についても書きます。

①1つのセットで世界ができる

わたしが観た範囲だと、パラ定の舞台は転換がほぼなくワンシチュエーションのものが多いです(「トロンプ・ルイユ」みたいにセットはなくて見立てで転換する作品はある)有料配信も、三億円事件は捜査本部、怪人21面相はアジト、東京裁判は法廷、五人の執事は館でずっと話が進む。これがスピード感あってすごく好き。舞台観ててセット転換のときって急に現実に戻されません?インテレはセットはなくて場面は変わる(照明などで表現している)けど、観ている側が空白を感じないように見せてくれてるなと思う。

②関係性が刻々と変わっていく

わたしが「怪人21面相」をいちばん好きな理由のひとつは、登場人物同士の関係性やパワーバランスが、話が進むにつれてジェットコースターみたいにどんどん変わっていくことです。それがすごく刺激的。フィクションを観ながら、この人はこの人をこう思っているんだろうな、ってことを考えるのが好きな人におすすめです。 あと関係性なんて目に見えるものじゃないのに、観ている側にそれが伝わるのは、シンプルに演技うま…と思う。

③登場人物が生きてる

パラ定の登場人物は、ストーリー上は悪役といわれるようなポジションの人であったとしても非常に魅力的に描かれています。たとえばYouTubeでも配信されていた「ブロウクン・コンソート」をご覧になった方には伝わると思うのですが、あの作品だと抜海は明らかに善い人間ではないけど、わたしは観終わった後ずっと抜海のことを考えてしまった。そもそも人間は多面的な存在であり、劇中ではその一面が見えているけど、劇中で描かれなかった部分も存在するという深みが、すべての登場人物にあると感じます。

 

ここまで有料配信のダイマというか、単にここが好き!という話を延々してきましたが、やっぱり舞台は生で観ないと…という方には、12月17日〜28日に新宿サンモールスタジオにてパラドックス定数第47項本公演「vitalsigns」がありますので、ぜひ…今のところわかっていることとしては、水深800メートルの世界が舞台で、救難艇が出てきて、チラシのキャッチフレーズが「たすけて」です。恐ろしく不穏!!楽しみ!!

今回本公演、井内さんはお休みなのですが(井内さんは「おしゃれ紳士」というパフォーマンスユニットにも所属されていて、そちらの本公演があるため…おしゃれ紳士の布教記事も書きたい…)2人客演の方がいて出演者は合計5名です。神農直隆さんは野木さんが脚本提供された新国立劇場の「骨と十字架」で、主役のテイヤールを演じていてすごく良かったし、堀靖明さんは以前劇団MCRで見たときにはめちゃくちゃ騒がしい役だったので、パラ定でどんな感じになるのか全然わからなくて楽しみです。

なんと本日24時から明日の23:59までお得な劇団先行チケット予約があるそうです。通常3800円のところが3500円!「ささやかなおまけ」付き!! (何なのか楽しみです…!)普通の前売りはカンフェティにて11月21日からだそうです。

詳細は劇団公式サイトから↓

paradoxconstant – パラドックス定数 公式ウェブサイト

 

めちゃくちゃ長くなってしまった…最後まで読んでいただいた方がいたら本当にありがとうございます!有料配信観てください!!!

【テアトルプラトー】 演劇番組・演劇映像コンテンツを配給・配信